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交霊術のやり方

2018.05.25 魔術全般

魔術コンシェルジュ所属魔術師の橘尊行です。

前回はパワーのメカニズムについてお話しました。

今回は交霊術のやり方についてお話しましょう。

交霊術とは、その名のとおり霊と交信することです。

降霊術と表記されることもあり、両者に明確な区分はないようです。

 

交霊術、その事例

交霊術で一番有名なものは、文句なしで「こっくりさん」でしょう。

こっくりさんは、紙にメッセージ用の文字列を書き、中心部分に10円玉もしくは鉛筆をセッティングして複数人で保持、こっくりさんを呼ぶ呪文を唱えるとその手が勝手に動き出すというものです。

「子供の頃学校でやったことある」という方も多いと思います。

何年か前にネットで盛り上がりを見せた「ひとりかくれんぼ」も交霊術とされます。

真夜中に電気を消し、テレビを砂嵐の状態でつけたままにしておき、人形を相手に見立てかくれんぼを実施すると人形に霊が宿るというものです。

これ以外にも有名なものとして、青森県のイタコが自分の口を通して死者と会話をする「口寄せ」も交霊術とされます。

 

変性意識と潜在意識

こっくりさんは誰も動かしていないにもかかわらず手が動くのが最大の特徴ですが、体の筋肉が勝手に動く現象は体反射テストやダウジングと同じメカニズムですし、これら手法は潜在意識ベースでなされるので時にかなり正確な解答を出すのもうなづけます。

そしてそれが特定の儀式によって始まるのは「ひとりかくれんぼ」との共通点といえます。

ひとりかくれんぼはその名のとおり一人でやるものである代わりに、手順が多少煩雑化します。

周囲が暗くなり単調なノイズや映像を見ていると、人は変性意識状態になります。

その状態で一定の手順を踏むことで、変性意識状態はさらに深くなるでしょうし、手順が進むにつれ「幽霊が少しずつ近づいている」という暗示が入っていきます。

変性意識状態のときは暗示が入りやすいので、何の変哲もないただの人形に霊が宿っていることを強く感じられるようになります。

 

交霊術の危険性

このように、「こっくりさん」も「ひとりかくれんぼ」も専門的に見ればメカニズムは明白にもかかわらず、なぜ恐れられているのかと言えば、通常の人は変性意識状態をコントロールできないからです。

必要以上に深い変性意識状態になってしまうと顕在意識での常識的な判断能力が完全に沈黙してしまいます。

常識に囚われてしまうため、引き寄せや願望実現では邪魔者でしかなかった顕在意識がここでは安全装置として機能するわけですが、この安全装置の機能が喪失されてしまうわけです。

そうなると常識で考えればありえないような暗示も潜在意識にダイレクトに入ってしまいます。

「狐の霊に取り憑かれた」という暗示が入ればそうなりますし、「悪霊に体を乗っ取られた」という暗示が入ればそうなってしまいます。

潜在意識はうまく味方にすれば引き寄せや願望実現・意識書換を起こしてくれる心強い存在ですが、その分敵に回ると人格すら書き換えてしまうかなり厄介な存在になりえます。

極めて危険な状態であると言えます。

こっくりさんもひとりかくれんぼも危険だと言われるのは、このような一般の方は変性意識状態をコントロールする術を持たないため、非常時に対応できないという理由によるものです。

ただ逆に言えば専門家、すなわち魔術師立会いのもとであれば、安全にこっくりさんやひとりかくれんぼ(この場合ひとりではなくなりますが)を楽しむことができます。

あまり気が進みませんが、どうしてもと言うなら立ち会いますので、ご相談ください(笑)

 

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