末代までの呪いとその解除
2018.07.25 意識書換
魔術コンシェルジュ所属魔術師の橘尊行です。
前回は魔術でできる美容についてお話しました。
今回は末代までの呪いについてお話しましょう。
よく強い祟りを表す表現として「七代末まで呪われる」などというものがあります。
でも、そんな何世代にも渡って呪うなんてことが本当にできるんでしょうか?
呪いは意外と簡単
ここで何回か説明している呪いのメカニズムをおさらいしておきましょう。
呪いの手順は大まかに分けて
①強い呪いの念を心に刻み込む
②呪う対象(ターゲット)を明確にする
の2段階です。
意外に簡単と感じるかもしれませんが、実際に意外と簡単です。
簡単だからこそ、人は特別な感情を持つ他人に生霊を飛ばすことが頻繁にありますし、他人の生霊を拾うことも頻繁にあります。
いずれにしましても、呪いの目的は「ターゲットに直接手を下すことなくダメージを与える」ことです。
もう少し具体的に表現してみると「物理的に離れたところにいるターゲットに『病気・事故などの災難が降りかかる』『精神的に衰弱していく』などという負の暗示を入れる」ということになります。
物理的に離れた相手に暗示を入れるためには、集合的無意識にアクセスする必要があります。
すべての人間は集合的無意識という1つのデータベースを共有して繋がっている存在であることは何度かこのブログで書いているとおりです。
上に記載した手順に基づいて説明すれば、「強い呪いの念を心に刻み込む」ことで、相手に苦しみを与えたい意思を自分の潜在意識に強く認識させます。
そして「呪う対象(ターゲット)を明確にする」ことで、誰に苦しんで欲しいのかも併せて自分の潜在意識に強く認識させます。
強い思いは潜在意識の深いところまで届きますので集合的無意識まで到達させることが出来、集合的無意識まで到達出来れば集合的無意識で繋がった他人に思いを届けることが出来ます。
つまり負の暗示を「自分の潜在意識→集合的無意識→ターゲットの潜在意識」という順にパスを回していくことに成功すれば呪いとして成立します。
末代までの呪いが有効になる理由と解除方法
ここで鍵となる概念は、集合的無意識に繋がっているのは別にリアルタイムの今を生きている存在に限った話ではなく、過去や未来とも繋がっているということです。
前世療法のように深い変性意識状態(=集合的無意識により強くアクセスできる状態)になると自分の過去生を見ることが出来るのはこのメカニズムがあるからです。
つまりこのメカニズムを使うことで、今ではなく未来を生きる存在であるターゲットの子々孫々に向けて、あまねく負の暗示を届けることができます。
通常はこんな面倒なことをやる人はいないのですが、実際にやろうという人はやはりそれだけ強い恨みを抱いているということなのでしょう。
強い念は強い暗示になりますので、解除するためにはかなり困難になるケースがあります。
通常はそれ以上集合的無意識から負の念を拾わないように結界を設定したうえで、刷り込まれた強い暗示を丹念に消していきます。
高度なスキルと根気のいる作業となります。
実力的にも人格的にも優れた能力者に依頼しなければならないのは当然のことなのですが、そもそも普段から強力な呪いとなるような恨みは買わないようにしておきたいものです。
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