企業経営で活躍する魔術代行
2018.02.19 魔術全般
魔術コンシェルジュ所属魔術師の橘尊行です。
前回は中世の魔術とそのからくりについてお話しました。
今回は企業経営と魔術についてお話しましょう。
企業経営と魔術―永久に交わることのないと考えてもおかしくないくらいものすごい正反対の取り合わせですよね。
ところが、実は企業経営者には魔術代行をやってる人が意外と多いんです。
考えてみれば、企業経営というものはこれといった正解もないまったく先の見えない世界ですし、失敗すれば無一文になるというリスクを抱えてみなさん企業経営をされているということを考えれば、確かに何かに頼りたくなるお気持ちはよく分かります。
こういった企業経営者の気持ちに寄り添い、自分たちの能力を存分に提供することでその企業を別の角度から良くしていくことも魔術師の責務であると自分は考えています。
第2創業期にどう立ち向かうか
さて、そんな事実だけを話しても面白くないので、企業経営と魔術の関わり方についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
企業経営者が頭を悩ませるケースで一番多いのは、自分の経験則上いわゆる「第2創業期」にあたるステージなのではないかと思います。
創業期にイケイケドンドンで突っ走ってきた会社が攻撃一辺倒から防衛的な手当ても必要となる、そうなるとそれに対応するための人材も増えてくる、そして会社内部の価値観もバラつきが出てくる、会社としての優先順位が変化した結果創業期を支えたメンバーとの間に軋轢も生まれる・・・
いわばその会社がベンチャーで終わってしまうか、その次のステージに進めるかの試金石となるのがそのステージと言えるでしょう。
そこで必要となるのが、「経営者のマインド変革」「従業員のマインド変革」という2つの変革です。
「抽象的思考能力」を磨こう
創業期の経営者と従業員に求められるスキル、それは「今やってる事業を意地でも成功させる努力と根性」です。
言わば目を向ける先は1つの方向だけ良く、評価される指標はいくつかの限定的な数値目標だけで良いのです。
では第2創業期はどうでしょうか。
売上成長の維持と継続的な利益確保とそれを担保するコストコントロールだけでなく、コーポレートガバナンスの確立、あらゆる職種の社員を公平に評価する人事システムの模索、大企業やベンチャーとの人材争奪戦に負けないだけの優秀な人材を惹きつける企業ブランドイメージの構築などなど。
見ていただければ分かると思いますが、創業期とはガラリと変わって内容が抽象的になってるのが分かると思います。
つまり、組織は大きくなればなるほどトップは抽象的思考能力が求められるのです。
余談ですが、以前政府系ファンドの代表を務めておられた方とお話する機会があった際、「経営者として成功する人はどんな人が多いですか?」と伺ったら「ベンチャーでは1つのことにひたすら没頭できる人、企業再生では全人的なオールラウンドプレーヤー」というまさに的を射た回答が返ってきて関心した覚えがあります。
これは深いテーマでまだまだ語りたいことがあるので、続きは次回でお話することにします(笑)
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