予言は当たらない。その理由はこれ
2020.11.22 魔術全般
魔術コンシェルジュ所属魔術師の橘尊行です。
前回は1000年以上効く施術についてお話しました。
今回は予言が外れる理由についてお話しましょう。
そもそも予言を流布してる手合いの中には単にポジショントークで言ってるだけの人、愉快犯、おかしな終末論や陰謀論に踊らされてる残念な人など、論ずるに値しないレベルの人たちが一定数います。
それらは問題外としても、ある程度の能力や技術がありながら予言や予想を外すケースがあります。
ここでは、予言が外れてしまう原因として考えられるケースを3つ挙げ、それぞれについて検証していくことにしましょう。
ケース1「正しい情報にアクセス出来なかった」
一口に未来を見るための手段と言ってもやり方はいくつか存在します。
アカシックレコードへアクセスする方法やハイアーセルフやガイドからそういった情報を聴く方法、その他ヒプノセラピーにより未来のビジョンを見る未来巡航もあります。
アカシックレコードもハイアーセルフやガイドも未来巡航も、潜在意識のさらに深いところに位置する集合的無意識まで情報を取りに行けることが最低条件となります。
潜在意識を活用する場合に必要になることといえば、このブログでも何度か取り上げている変性意識状態です。
この場合は潜在意識よりさらに深い情報が欲しいわけですから、潜在意識に届く程度の変性意識状態だけでは足りず、かなり深い変性意識状態が必要となります。
深い変性意識状態はスキルの高い催眠術師であれば催眠誘導により実現可能ですし、ある程度の能力があれば自分で自分を変性意識状態に持っていくことが出来ます。
ですが深い変性意識状態になればそれで万事解決というほど単純な問題ではなく、そこにある未来の情報を余計な雑念を入れず正確に感じ取れる研ぎ澄まされた感覚も必要不可欠となります。
つまり見えたビジョンや聞こえた声などを、自分の願望や予想・先入観を完全に排除して予言と呼べる程度に精度の高い水準で感じ取るというかなりハイレベルな芸当です。
このように要求される技術水準が高い以上、生半可な能力では正確な情報を取れない結果となっても当然と言えるでしょう。
ケース2「正しい情報にアクセス出来たが外れた」
幸運にもケース1をクリアした者が陥るケースがこれです。
上記の手段で首尾よく正しい未来の情報が取れたとしても、必ず未来はそうなるかどうかは別問題です。
これを裏付ける理論がパラレルワールドです。
つまり5年後の未来の情報が正確に取れたとしても、今から5年以内にこの世界線が分岐してしまえば、その瞬間にその5年後の未来の情報はパラレルワールドの出来事となってしまいます。
未来の情報を得てしまえば当然考えや行動が変わってしまうわけですから、分岐する可能性は俄然上がってしまうことは容易に想像出来ます。
正確に読み取れても外れることがあるのは、この理由によるものです。
ケース3「一見正しい情報に見えるガセをつかまされた」
これもケース1をクリアできる程度の実力を持つ者が陥るケースです。
これの原因は「次元が低いこと」です。
そもそもアカシックレコードもハイアーセルフもガイドも、次元で言えばわれわれの生きる三次元ではなく高次元に存在します。
高次元とは、一般的には五次元以上を指します。
ちなみにアセンション(次元上昇)も自分の魂を五次元に到達させることが一つの目標となります。
三次元はともかくなぜ四次元が含まれてないのかと言えば、四次元は三次元で死んだ人が行く場所すなわち幽界と呼ばれる次元であり、五次元とは異なり善悪の区別があるためです。
当然ながら穢れた悪い三次元人も少なからずいますから、そういう人が死後向かう場所である地獄道や餓鬼道もここに含まれます。
つまり邪悪なものや穢れたものも入り混じる雑多な世界が四次元というわけです。
こういった背景で「悪や邪念が入る余地のない文句なしの高次元」といえば普通は五次元以上を指すわけです。
五次元以上の次元こそがハイアーセルフやガイドのいる場所ですので、ここにアクセス出来なければハイアーセルフやガイドの声は聴くことが出来ません。
たまに「高次元の声を聴いた」とか言う名目で、かなりいい加減な予言をまき散らしてる者がいますが、そういった「自称アセンションした系」とか「自称未来みえる系」の輩は実際にはしょせん四次元どまりの穢れた情報に踊らされてると見て間違いないでしょう。
福田赳夫元総理は総裁選で敗れた唯一の現職総理大臣ですが、総裁選で敗れた際に「天の声にも変な声がある」と発言したというエピソードは、当時は福田総理特有のユーモアを交えた言い回しの1つとして報じられたものですが、実は次元の観点から言えばかなり正確な表現と言えます。
ではアセンションしなければ正しい未来は取れないのかといえば、必ずしもそうではなく、四次元のささやきに騙されない程度の波動の高ささえあれば問題はありません。
高い波動を維持するよう心掛け、ハイアーセルフやガイドに繋がろうとする意志さえあれば、何かしらの方法(虫の知らせなど)で未来の情報をもらえることがあります。
反対に冒頭に述べたおかしな終末論や陰謀論に踊らされているような人々の主張は「巨大な権力で世界を牛耳る勢力が人類を奴隷化しようとしている。われわれの力ではそれに対抗できない」などのように「ネガティブ」「悲観的」「性悪説」「他責思考」というメンタルの波動を下げる要素のオンパレードですので、こんな精神状態では四次元の邪なささやきを未来のビジョンとして受け取っても仕方ないでしょう。
まとめ
一口に「予言が外れた」と言っても、様々なケースがあることがご理解いただけたと思います。
それと同時に「たとえ十分な能力がある人が正確に読み取っても予言はさほど当たらない」ということもお分かりになられたことでしょう。
たまに「未来予知してください」とお願いされることがありますが、この理由ですべてお断りしてます。
以上を踏まえて結論を申し上げれば、「絶対にそうなる未来は存在しない」「未来はいくらでも変えられる」ということになります。
「どうなるか」を知るのではなく「自分は本当はどうしたいのか」という問いかけを通して自分と自分の内面を知り、そのうえで「どうするべきか」を考え、「どうすればそれが実現するか」に向けた努力をすることが本来なすべきことでありあるべき姿です。
映画バックトゥザフューチャーのラストシーンで、科学者ドクが「未来は白紙だ。だから未来は自分で切り開くんだ」と主人公マーティに語りかけて時空の彼方に去っていく描写がありますが、あの言葉はまさにわれわれ生きとし生けるものすべてに向けられた言葉であると感じます。
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